【中学受験】鉄緑会指定校に入らなければ意味がない?プロ家庭教師がホントを話します

こんなお悩みありませんか?
- 「鉄緑会に入れる中学校って、どこですか」
- 「やっぱり【鉄緑会指定校】じゃないとダメなんでしょうか」
- 「鉄緑会に入れる中学一覧ってありますか」
- 「やっぱり鉄緑会に通ってないと、東大合格はできませんよね」
- 「できれば、鉄緑会にスムーズに通える中学を受験させたいです」
最近、保護者の方からこうしたご相談をいただくことが、少しずつ増えてきました。
中学受験の志望校選びにおいて、「鉄緑会に入れるかどうか」が判断基準になりつつある。
これは、お子さまの将来を真剣に考えているからこその視点だと、私は受け止めています。
鉄緑会に入るには、どの中学がいいの?指定校に入る必要がある?――プロ家庭教師、この質問たくさんいただきます。
とくに最近は、ネットやSNSを通じて
「鉄緑会に通えば東大に合格できる」
「だから“鉄緑会指定校”に入っておきたい」
という声が、中学受験界隈でじわじわと広まっています。
実際
「○○中学校は鉄緑会の指定校だから強いよね」
「□□中学校は指定されてないから、ちょっと不利かも」
といった“噂”や“評価”が
まるで事実のように語られている場面を見かけることもあります。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
そもそも、鉄緑会に入ることが中学受験の目的だったでしょうか?
お子さまにとっての6年間を
「その塾に通えるかどうか」だけで決めてしまってもいいのでしょうか?
もし、あなたのご家庭でも
「鉄緑会」という塾についてご不安や心配事があるようでしたら
この記事は、きっとあなたのためのものになるはずです。
ここからは、鉄緑会の実態と“指定校”という言葉の落とし穴
そして、受験の先にある本当の目的について
中学受験の最前線に11年間立ち続けてきたプロ家庭教師としての視点から
ていねいにお伝えしていきたいと思います。
※なおこの記事は、鉄緑会という塾そのものを批判したり否定したりする内容ではありません。
実際、鉄緑会には高いレベルの指導体制があり、進学実績も確かなものがあります。
ただし、だからこそ——”誰にでも合う塾ではない”という点に、今回は焦点を当てて記事を作成しました。
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中学受験でよく聞く「鉄緑会」「鉄緑会指定校」とは?──プロ家庭教師がわかりやすく解説!
「鉄緑会」とは、中学受験を終えた子たちが通う【東大に行くための塾】です
そもそも、”鉄緑会”とはどのような塾なのか
まずはそこから一緒に見ていきましょう。
鉄緑会は、【東京大学合格を最終ゴール】に見据た
きわめてハイレベルな進学塾です。
講師の多くは、現役の東大生や東大出身者で構成されており
彼ら自身が経験してきた最難関大学への道筋を
惜しみなく伝えてくれる環境にあります。
対象となるのは、中高一貫校に通う生徒。
公式にも「中高6年一貫校の生徒を対象」と明記されており
いわゆる高校受験組や一般の中学生を対象とした塾とは
性質が大きく異なります。
カリキュラムは、6年間を見越した一貫型の設計。
中学1年から高校範囲の先取り学習を進め、
中学3年までに高校内容を一通り終わらせる。
その後、高校1〜2年での反復・演習、そして高校3年では入試本番に向けた実戦演習へと進んでいきます。
鉄緑会では、ものすごい速度で授業が進んでいきます。
中学生が積分や行列などを勉強しているのが当たり前の環境です。
こうした体制のもとで提供される授業は
いわゆる「わかりやすさ」「めんどうみ」を追求するものとは
大きく方向性が異なります。
鉄緑会の授業は、進度も速く、宿題の量も非常に多く
理解を待ってくれる設計にはなっていません。
どちらかというと
最初から高い学力と学習体力を持っている生徒を前提とした
「上澄み」重視のスパルタ指導が特徴です。
教室の空気も、「ぬるさ」「和気あいあい」とは無縁であり
自ら勉強し、周囲と競い合いながら
黙々と成果を出していくことが前提となるような、
ある種の「訓練場」に近い雰囲気すら感じられます。
「鉄緑会」の特徴
~中学受験よりずっと厳しい【宿題量・授業スピード・脱落者】~
鉄緑会では、毎回の授業で出される宿題の量が非常に多く
学校の勉強と並行してこなすには、相応の時間管理能力と根気が求められます。
また、授業の進度もおどろくほど速く
「わからない箇所があっても、置いていかれるだけ」
という冷徹さがあります。
もちろん、補習や個別対応といったものは基本的にありません。
あくまで塾のペースに合わせられるかどうか
そこが最初の選別基準になっているのです。
こうしたスタイルのため
途中でついていけなくなり、やむなく退塾する生徒も一定数存在します。
鉄緑会は、全体の底上げを目指す塾ではなく
もともと上位にいる生徒をさらに尖らせていくことに特化した塾
だといえるでしょう。
中学受験界隈でよく聞く「鉄緑会指定校」とは何か?
【指定校一覧】もご紹介します
実は、鉄緑会には“指定校制度”というものが存在します。
これは、鉄緑会が通塾を前提とする中学校をあらかじめ定め
その生徒を優先的に受け入れる仕組みのことです。
たとえば、以下のような中学校は、2025年現在で指定校とされています。
これらの学校の生徒は
校内で鉄緑会の案内を受けることができるほか、
教室や授業の時間帯にも配慮された設計になっていると言われています。
そのため
「指定校に入れば、鉄緑会にも入りやすくなる」
という考え方が保護者の間で広まり
「鉄緑会に通える中学に入りたい」という志望動機
を生む構図になっているのです。
指定校でなくても、入塾テストさえ突破すればどの中学からでも「鉄緑会」に入れる
とはいえ
鉄緑会は指定校の生徒だけに限定された塾ではありません。
たとえ指定校以外の中学に通っていたとしても
所定の入塾テストを突破すれば、入塾することは可能です。
ただし、その入塾テストは、決して甘くありません。
鉄緑会の入塾試験では
標準〜応用レベルの問題を限られた時間内に高精度で処理する力が求められ
単なる「知識の量」だけでなく
問題処理のスピードや反射神経、答案構成の精度が問われます。
そのため
「中学受験を突破した=鉄緑会に通える」
という単純な図式は成り立ちません。
指定校に通っていれば中1時点での入塾は比較的スムーズですが
それ以外の学校では厳しい入塾テストを突破しなければなりません。
裏を返せば、どの中学に通っていても
本人に学力と体力があれば鉄緑会には通えるという現実があります。
だからこそ、「指定校に入れれば安心して鉄緑会に通える」「指定校に入れなければ鉄緑会には入れない」という考えは、必ずしも正確とはいえないのです。
中学受験を終えた子にとって「鉄緑会に行くこと=絶対の正解」なのか?
中学受験では「鉄緑会指定校合格=成功」なのか?
プロ家庭教師が考えること・思うこと
中学受験を乗り越えた子どもたちでも「鉄緑会に合わない子」はいくらでもいます
ここまでお話ししてきた通り
鉄緑会のような塾が
すべての子どもに合っているわけではありません。
大量の宿題、淡々と進むハイスピードな授業、周囲の生徒との緊張感ある競争環境──。
このような場にいること自体が、大きなストレスになるお子さんもいます。
実際、私のまわりでも
「鉄緑会に行きたくない」
「辞めたい」
と泣いて訴える子どもの話を何度か耳にしてきました。
真面目でがんばり屋な子ほど
「ついていけない自分」を責めて
燃え尽きてしまうこともあります。
また、鉄緑会の学習スタイルは「自走力」が前提です。
言われたことをこなすのではなく
自分で復習を計画し、膨大な課題をさばき、弱点を分析して補強する──。
これは、大人でも難しいことです。
その力がまだ育っていない段階で
無理に鉄緑会に通わせてしまうと
むしろ潰れてしまうリスクすらあるのです。
「鉄緑会に6年間通うこと」と「中高6年間の幸福」
あなたが中学受験で目指したいのはどちらですか?
鉄緑会に通わせたいというご家庭の多くが
「最終的に東大に入ってくれたら」という想いをお持ちだと思います。
それ自体は、まったく悪いことではありません。
ただ、ひとつ確認しておきたいのは──
「東大に入ること」と「中高6年間の学校生活」は
まったく別物であるということ。
私立中学校の多くは
独自の教育理念に基づいた学校運営をしています。
行事や探究学習に力を入れていたり
豊かな読書文化や表現教育を大切にしていたり──。
その学校に通うからこそ育まれる感性や人間関係や、
視野の広がりというものが
たしかに存在します。
そこを見落として
どの学校でもいいから鉄緑会に通えさえすればいい
という発想になってしまうと
せっかく合格した中学校で得られたはずだった
実りある生活や、人生における学びを
ないがしろにしてしまうかもしれません。
中高6年間は、単なる“大学受験準備期間”ではありません。
10代という多感な時期を、どんな空気の中で過ごすか──
それも、中学受験の大きな目的です。
鉄緑会のような塾に通うなら、中学受験で指定校に入るより【公立中+スパルタ塾】の方が最適解の可能性も
鉄緑会は
いわゆる「指定校」と呼ばれる一部の中高一貫校の時間割に配慮した
授業スケジュールを設計しています。
たとえば開成・女子学院・渋幕など
鉄緑会が指定校と定める中学校では
放課後すぐに通塾できるよう
授業開始時刻が調整されているのです。
とはいえ、その学校が“鉄緑会に通うこと”を前提に
カリキュラムを設計しているわけではありません。
あくまで鉄緑会側が
「この学校の生徒に合わせよう」としてくれているのであって
指定校に通っていても、鉄緑会に通わない生徒は当然います。
ただし現実には
「鉄緑会に通っている子が多い」環境に置かれることで
生徒本人が意図せず“鉄緑会中心の生活スタイル”に巻き込まれていくことも起こります。
周囲の空気や、親の期待、学校外の文化圏の影響によって
「自分も当然鉄緑会に通うものだ」と思い込んでしまう——
その結果、学校行事や友人関係など
本来その学校でしか得られないはずの体験が
犠牲になるケースも見受けられます。
さらに、指定校以外の私立中に通っている生徒が鉄緑会に入る場合は
時間割のズレや進度の違いがより顕著になり
学校と塾の両立に強いストレスを抱えることもあります。
こうした点を踏まえると
もしお子さんが
「鉄緑会のようなハイレベル塾のカリキュラムについていける」
「とにかく大学受験一本で突き進みたい」
というタイプであるなら——
無理に中学受験をせず
公立中→進学塾通塾(SAPIX中等部・早稲アカExiVなど)というルートの方が
シンプルで合理的だと言えるかもしれません。
中学受験は、本来であれば「中高6年間の教育環境」を選ぶことです。
塾を主軸に置くのであれば、その中学受験自体が不要になる——
という逆説的な視点も、実は存在するのです。
「鉄緑会信仰」「鉄緑会指定校信仰」の落とし穴
~中学受験プロ家庭教師が見てきた【失敗】をお話しします~
「鉄緑会指定校に入れれば安心」というのは、中学受験においては大きな間違いです
「とにかく鉄緑会にさえ入れてしまえば、もう安心」
そんな発想を持つご家庭は少なくありません。
たしかに鉄緑会は
東京大学合格者を多数輩出する“実績のある塾”です。
指定校であれば入塾のハードルも低く、周囲にも通っている子が多い。
だからこそ
「そこに入ってしまえばあとは流れに乗れる」
と思いたくなるお気持ちは、よく理解できます。
しかし、実際の現場を見ていると
鉄緑会に入ったからといって
その先がすべて保証されるわけではありません。
むしろ、入った途端に膨大な宿題と高速授業に飲み込まれ
本人も家庭も疲弊してしまうケースが目立ちます。
ここで考えていただきたいのは
「鉄緑会に入ること」自体はゴールではないということ。
もっと突っ込んでいえば
「鉄緑会に入ること」はスタートですらないということ。
あなたのお子さまにとって
スタートは「中学校で実りある学びを得ること」であり
ゴールは「自分自身が納得できる人生を歩めること」なんです。
そのうえで、手段として鉄緑会に通うのであれば
大事になってくるのは
塾に在籍することよりも
そこで課される日々の学習を自走し、継続できるかどうか。
これこそが、学力伸長や大学合格に直結する本質です。
ところが「鉄緑会ブランド」に安心しきってしまうと、家庭も子どももその事実を見失いがちです。
「鉄緑会にいるのだから大丈夫」という気持ちが、実はいちばん危険な油断を生むのです。
「鉄緑会に通うためにわざわざ中学受験をする」んですか?
鉄緑会にこだわるご家庭を見ていると
ときに「本来の目的」と「手段」が
逆転してしまっていることがあります。
もともとは
「中学受験を通じて、子どもによりよい6年間の環境を」
という願いから
中学受験はスタートしたはずです。
ところが次第に「鉄緑会に通うこと」そのものが目的化し
志望校選びすら
「鉄緑会に入りやすいかどうか」
で判断するようになるのです。
その結果
- 学校の教育理念や校風よりも「鉄緑会指定校か否か」を最優先にしてしまう
- お子さんの性格や適性よりも「鉄緑会に行かせたい」気持ちが先に立つ
- 本人の“今”の学びよりも、“将来のブランド”ばかりに意識が向く
といったズレが生まれてしまいます。
こうなってしまうと
「鉄緑会に通わせるための中学受験」という構図になり
肝心の受験そのものが“手段のための手段”にすり替わってしまうのです。
本来、中学受験というのは
お子さんの成長や人生設計に寄り添うための選択肢です。
しかし「鉄緑会」という一点にフォーカスしすぎると
その視野が狭くなってしまい
子どもにとって本当にふさわしい環境を見落とす危険があるのです。
プロ家庭教師が現場で見た「失敗」
~鉄緑会でうまくいかなかった子供たち~
私は中学受験専門のプロ家庭教師として
これまで数多くのご家庭を見てきました。
そのなかで、鉄緑会に強いこだわりを持つあまり
かえってお子さんを苦しめてしまったケースも少なくありません。
これらはいずれも
「鉄緑会に入れること」が目的化してしまった結果です。
塾はあくまで学びを支えるための手段であり
人生の主役は子ども自身。
そこを取り違えてしまうと
かえってお子さんの成長の芽を
摘んでしまうことにつながりかねません。
それでもなぜ、「鉄緑会」や「鉄緑会指定校」は中学受験で魅力的に見えるのか?
「鉄緑会」はたしかに東大合格実績が高い。けれど…
鉄緑会の存在感を強めている大きな要因のひとつが
「圧倒的な合格実績」です。
東大合格者数のランキングが
毎年ニュースやSNSで取り上げられるたびに
「結局、東大に受かるには鉄緑会なんだ」といった声が
保護者の間で強まっていきます。
たしかに、鉄緑会の進学実績は突出しています。
しかし、ここで冷静に考えたいのは——
- その実績は「塾が育て上げた」結果なのか?
- それとも「もともと優秀な層が集まっている」ことによる数字なのか?
という視点です。
鉄緑会は、入塾テストや指定校制度によって
**学力の高い層だけを集める仕組み**を持っています。
つまり
最初から「上澄み」と呼ばれる優秀層が
多く集まっているのです。
そのため、鉄緑会の合格実績を
「塾に入れば誰でも東大に行ける証拠」
と考えてしまうのは
危うい飛躍といえます。
さらに、合格実績はあくまで「塾の成果」を示すものであって
「そこに通ったすべての子が成功している」わけではありません。
実際には途中で脱落する生徒も少なくなく
数字の陰にはそうしたケースが見えにくくなっています。
データはたしかに、客観的で安心感のあるもののように見えます。ですが、そのデータの背景に【どんな選抜や仕組みがあるのか】を理解しないまま「数字=真実」として信じ込んでしまうと、本来の目的から外れた進路選びになってしまう危険があるのです。
受験や学歴でつらい思いをしてきた「わたしたちの不安」
鉄緑会にこだわる保護者さまには
じつは共通して見られる傾向があります。
それは
背景に、親世代が自ら味わってきた痛みや不安があること。
40代〜50代の多くの保護者さまが学生時代を過ごしたのは
「学歴がすべて」と言っても過言ではない時代。
受験競争の渦中で、模試の偏差値に一喜一憂し、大学名で人生の選択肢が決まっていく現実を、嫌というほど目の当たりにしてきた――そのような不安と焦りが、保護者さまから痛いくらいに感じられるのです。
就職氷河期やリストラの嵐を経験した方も少なくなく
「どんなに努力しても、出身大学の名前ひとつで門前払いされる」
そんな理不尽さを味わった世代です。
だからこそ、わが子には同じ思いをさせたくない。
「せめて東大に行ってくれれば、将来食いっぱぐれることはないだろう」
「東大ブランドさえあれば、社会の荒波から守ってやれる」
そんな切実な願いが
鉄緑会という「安心感のある存在」に
強く投影されるのです。
けれど、ここに落とし穴があります。
その願いは、バブル期~平成中期的な
過去の社会構造に基づいているということです。
今の社会は、学歴だけでは測れない多様な生き方や働き方が広がりつつあります。
これは、裏を返せば
企業の終身雇用制度も崩壊し、学歴だけで採用されることのなくなった
そんな時代でもあります。
「東大出身なのに面接で40社落ちた」「早稲田出身なのに、50代でアルバイト生活」――そんなニュースを、あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか。
それにもかかわらず
親世代は「かつての痛み」に縛られてしまい
「学歴こそ最大の安心材料」という思考から
どうしても抜け出しにくいのです。
これは、ある意味で仕方のない現象だと、私も思います。
しかしその結果、
私立中学校・高校に「大学進学予備校」的な価値のみを見てしまい
鉄緑会の合格実績や東大ブランドに安心を求めてしまう。
それが、現代の“鉄緑会信仰”を後押しする大きな要因になっています。
「鉄緑会指定校に入る」のではなく「充実した6年間を過ごす」ために中学受験を──プロ家庭教師が提案したいこと
中学受験を終えた後の「6年間の教育環境」が、何よりの宝物です
ここまでお話ししてきた通り
中学受験は、単に
「大学への踏み台」を選ぶためのものではありません。
むしろ
その後の6年間をどんな環境で過ごすかを決める
大きな人生の岐路です。
この6年間には
子どもにとってかけがえのない体験が詰まっています。
部活動や学校行事で仲間と汗を流す時間。
先生との対話を通して価値観を広げていく経験。
失敗や悩みを繰り返しながら、「自分自身」を形づくっていく過程。
それらはすべて
「学力」や「合格実績」という尺度だけでは測れません。
たとえ同じ大学に進学したとしても
どんな6年間を過ごしたかによって
その人の人間性や生き方は大きく異なるのです。
だからこそ親が考えるべきは
「鉄緑会に通えるかどうか」よりも
「この学校で過ごす6年間が、子どもにとって豊かになるかどうか」。
中学受験とは、いわば
お子さまの未来の入口です。
大学入試の一点突破だけをゴールにするのではなく
お子さまの人生を長い目で見たときに
「ここで過ごしてよかった」と思える環境を選び取ることが
親として最も大切な役割ではないかな、と
私は考えています。
鉄緑会や指定校は、中学受験の選択肢のひとつにすぎません
鉄緑会はたしかに
優れた実績を誇る塾です。
しかし、それは
「すべての子どもにとって唯一の正解」という意味ではありません。
実際には
鉄緑会に通わずとも
東大や難関大学に合格している生徒はたくさんいます。
大手進学塾で基礎から力を積み上げた子もいれば
学校の授業を大切にしながら自学自習を徹底した子もいます。
どのルートにも、それぞれに合った成功の形があるのです。
鉄緑会はあくまで、その選択肢のひとつにすぎません。
もしもあなたのお子さまが
ハイペースの授業や膨大な課題を前向きに楽しめるタイプなら
鉄緑会は大きな力になるでしょう。
逆に、探究活動や学校行事に価値を見いだすお子さまであれば
無理に通わせる必要はありません。
塾は「手段」であって「目的」ではない――この視点を持ち続けることが、親として、最も冷静な判断を助けてくれます。
中学受験の価値は、鉄緑会のような塾ではなく、学校にこそ期待すべき
繰り返しになりますが、
中学受験は、そもそも「塾に通うための手段」ではありません。
本来は、
お子さまにとって
もっともふさわしい6年間の教育環境を選び取るための機会
です。
私立・国立の中高一貫校には
それぞれ独自の文化や理念があります。
たとえば
探究学習に力を入れる学校。
芸術や表現活動を大切にする学校。
国際交流や語学教育に強みを持つ学校。
その環境でしか育まれない感性や人間関係があり
子どもにとっての財産になります。
にもかかわらず
「鉄緑会に通えるかどうか」
だけを基準に学校を選んでしまうと、
せっかくの中高一貫教育の魅力を
みすみす手放してしまうことになりかねません。
大学受験は人生のゴールではなく、あくまで通過点です。
むしろ中高6年間で得た経験や人間関係の方が
その後の人生に深く影響することだって多いです。
だからこそ
中学受験を目指す親がまず考えるべきは
**「どんな学校で、どんな6年間を過ごさせたいか」**
という視点です。
塾に通える利便性よりも
学校そのものが持つ価値に目を向けること。
それこそが、中学受験に取り組む最大の意味だと
私は考えています。
「鉄緑会指定校」にとらわれず、”お子さまの明るい未来のために”中学受験をしていただきたいとプロ家庭教師は願っています。
中学受験の目的は「鉄緑会指定校」ではなかったのではないでしょうか
中学受験を考えるとき、どうしても
「偏差値」「進学実績」「指定校や鉄緑会」といった
わかりやすい指標に意識が向きがちです。
しかし、受験そのものが目的になってしまった瞬間
本来のゴールは見えなくなります。
本来の中学受験の目的は
- お子さまに合った学びの場を選び、
- その子らしい成長を後押しし、
- 6年間を豊かに過ごす土壌を整えること。
合格や通塾は、そのための「手段」にすぎません。
だからこそ
志望校選びや塾選びを考えるときには
いつも考えていただきたいことがあります。
「うちの子の幸せのために、この選択は本当に必要なのか?」と。
このシンプルな問いを忘れなければ
きっと受験のプロセスはブレずに進められるはずです。
「鉄緑会指定校ならどこでもいい」ではなく「この子にとっての最適」を軸に、中学受験をしてみてください
中学受験は
「どこの学校に合格できるか」
を競うイベントではありません。
また
「鉄緑会に入れるかどうか」
だけで測るものでもありません。
大切なのは、その学校が
「お子さまの中高六年間の人生を豊かにしてくれるかどうか」
です。
校風・教育方針・友人関係・学校生活のリズム……
お子さまの性格や興味関心と響き合う学校で過ごす6年間こそが
かけがえのない財産になります。
「どこでもいいから有名校」ではなく
「この子にとって、ここが最適だ」という視点で選んだ学校ならば
入学後に待っている学びや人間関係も
より豊かに花開くはずです。
もしあなたが今、進路や塾選びでお悩みや心配を抱かれているとしたら、一人で抱え込まないでください。プロ家庭教師として10年以上、中学受験の最前線を見てきた立場から私どもでご相談にのることも可能です。ぜひお気軽にお声がけいただければと思います。中学受験に関するご相談等は、こちらのリンクから無料のLINE登録をして行うことができます。
お子さまの将来を想うと
不安や焦りで胸がいっぱいになることもあるはずです。
「これで本当に良いのだろうか」と迷いながらも
日々の選択を重ねているあなたの姿に
私はとても、心を打たれます。
最初は完璧でなくても大丈夫です。
お子さんの歩む道を
あなたが信じて寄り添っていくこと自体が
かけがえのない力になるはずです。
そして、私どもの発信が
あなたのご家庭の中学受験の後押しになれば
何より嬉しく思います。
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それでは今回の記事
『【中学受験】鉄緑会指定校に入らなければ意味がない?プロ家庭教師がホントを話します』
は以上とさせていただきます。
また次回の記事でお会いしましょう!
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この記事を書いた人
