「算数専門のプロ家庭教師」をおススメしない理由を、プロ家庭教師が教えます【中学受験】
こんなお悩みありませんか?
- 子どもの中学受験のために、算数専門のプロ家庭教師を探している
- 算数専門のプロ家庭教師をつければ、算数が苦手な子どもも中学受験を乗り越えられるだろうか
- 現在、算数専門のプロ家庭教師を子どもにつけているが、なかなか成績が上がらない
この記事をご覧になっているということは
あなたは今、お子さまの中学受験のために
たくさんの努力をしている真っ最中なのだと思います。
お子さまの成績を上げ、志望校に合格させてあげるために
塾に通わせたり、家庭教師を探したり、本やインターネットで情報を探したり…
親にとっても苦労が多いのが、中学受験というイベントです。
私はプロ家庭教師として、中学受験の現場に10年以上立ち続けていますが
毎日のように多くのご家庭から
お悩みの言葉やご相談ごとをいただいておりますので
あなたの気持ちが、痛いくらい身をもってわかります。
そして、ご家庭からいただくご相談のなかで
よく聞くご不安・ご質問が
算数専門のプロ家庭教師を探しているんですが、なかなかいい先生が見つかりません
算数専門のプロ家庭教師を子どもにつけていますが、成績が一向に上がりません
といったもの。
この記事をご覧になっているあなたも
もしかしたら現在、算数専門のプロ家庭教師を探していたり
もしくはすでに、算数専門のプロ家庭教師を
お子さまにつけているかもしれません。
しかし、この記事のタイトルにもある通り
算数専門のプロ家庭教師をお子さまにつけることを
中学受験合格を【本気で】目指すご家庭には
私はおススメしていません。
えーっ!?と思われるかもしれませんが
私がこのように言うのには
3つ、大きな理由があります。
今回の記事では
中学受験合格を本気で目指すご家庭にとって
算数専門のプロ家庭教師をおススメしない理由と
あなたのお子さまにつけるべき家庭教師の特徴を
中学受験の専門家が、徹底的に解説していきます。
あなたやあなたのお子さまにとって
中学受験は人生で一度きりの
ご家族の将来を決める、大切なイベント。
ぜひとも今回の記事を参考に
あなたのお子さまにぴったりの家庭教師を見つけて
「後悔のない」「やってよかった」中学受験を
経験していただければ嬉しいです!
それでは早速
「なぜ算数専門のプロ家庭教師をお子さまにつけるべきでないのか」
一緒に見ていきましょう。
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プロ家庭教師の
体験授業・学習相談を
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※LINEでは、「中学受験にまつわる不安や疑問をプロ講師に質問する」「登録者限定の特別価格体験授業・保護者さま面談に申し込む」「家庭教師の空き情報を確認する」など、様々な便利機能を無料でお使いいただけます。ご不要になった場合はブロックしていただくことで簡単に解除可能です。
【中学受験】算数専門のプロ家庭教師をおススメしない理由 3選
算数専門のプロ家庭教師をおススメしない理由その①:中学受験の算数は「理系科目」ではない【中学受験】
まず最初に
中学受験における「算数」という科目で
よく見られる誤解を解くところから始めていきます。
算数は、中学受験で最も重要視される科目であり
4科目でいちばん勉強にも時間をかけるべき教科ですが
ときどき、算数へのこだわりの強いご家庭から
算数は理系科目だから、理系の家庭教師しか視野に入れていない
高校や予備校で数学教師をした経験のある人を、子どもの家庭教師にしたい
といった言葉を耳にすることがあります。
しかし、この考え方は
実は大きく間違ってしまっていますので
注意が必要です。
というのも、中学受験における算数は
大学受験で言う、いわゆる「理系科目」とは
かなり性質が異なるものだからです。
実際に有名私立中学校で出題された算数の問題を、いくつか見てみましょう!
中学受験入試 算数問題例
いかがでしょうか。
もしあなた自身が中学受験を経験していないのであれば
「この問題、どうやって解くの!?」
と思われたかもしれません。
ちなみに、中学受験の問題は
小学生が持つ学習知識だけで解く必要があるため
連立方程式や因数分解、その他中学・高校数学で習う公式等は
一切使うことができません。
中学受験の算数問題は数学で習う公式を用いることなく
小学生でも理解できる法則を用いて
問題を論理的に紐解いていくという意味において
理系的な数学とは大きく性質を異にします。
したがって、自身が中学受験を経験していなかったり
中学受験に対する経験や知識が浅い先生の場合
いくら優れた理系の先生であっても
解いたり教えたりするのに
苦戦することが多いともいわれています。
現在では算数教育家として多数の書籍を出版されている、中学受験プロ家庭教師の安浪京子先生も、著書で「理系だったのに中学受験算数が教えられなかった頃の苦悩」について語られています。
私が中学受験と出合ったのは、大学に入って浜学園の「講師募集」のチラシをもらったときです。数学が得意で高校では理系クラスだったので、数学の講師として応募しました。しかし面接をクリアしたときに「たくさん仕事がある算数科の講師になってくれないか」と言われ、「算数程度なら」という気持ちでOKしました。中学受験を知らない理系人間あるある、です。【中略】授業で子どもたちが解いているテストは計算問題以外さっぱりわからず、文章題は方程式を使って数問ねじふせたものの、「数の性質」「速さ」といった分野は完全にお手上げでした。「図形なら」と平面図形の問題に挑むも、三平方の定理など一切使えない問題です。授業の解説のスピードにも難度にもついていけない自分にショックを受け、同年代の講師がサクサクと問題を解く姿を見て、大きく自信をなくしました。【中略】数学が得意だった私が、受験算数の初見問題をある程度解けるようになったのは、教え初めて5年ほど経った頃でしょうか。
おおたとしまさ・安浪京子『子どもの「最高」を引き出すルール 中学受験の親たちへ』大和書房(2020)p198-p199より引用
私は中学受験のプロ家庭教師として10年以上、現場に立ち続けていますが
「算数の指導は理系の先生に任せたい」
「文系の先生じゃ子どもの算数教育に不安」
と話されるご家庭を、少なくない頻度で目にします。
しかし、この考え方は大きな間違いです。
中学受験の算数は、「文系」「理系」で分類されるものではなく
中学受験を経験していない理系の先生よりも
中学受験歴のある文系の先生の方が
中学受験算数についての理解があり
教えるのも上手いといったケースは非常に多いです。
「算数専門のプロ家庭教師をおススメしない理由」からは
話題が少し逸れてはしまいましたが
家庭教師の先生の専門性を図るうえで
「理系出身」「文系出身」といったバックグランドは
ほとんど参考にならないという点を
知っておいていただければと思います。
算数専門のプロ家庭教師をおススメしない理由その②:お子さまの中学受験をトータルコーディネートしてくれない【中学受験】
これからお話しする理由が
私が「算数専門のプロ家庭教師をおススメしない」
最も大きな理由となります。
先ほど私は
「理系で数学が得意な先生が
必ずしも中学受験算数に上手に対応できるわけではない」
というお話しをしました。
それなら、SAPIXとかの中学受験塾で算数を教えていたプロの先生なら、家庭教師につけてもいいんじゃないの?
という声が、もしかしたら上がってくるかもしれません。
たしかに、中学受験塾でずっと算数を教えてきたような先生なら
あなたのお子さまに、わかりやすい算数の授業をしてくれるでしょう。
しかし
わかりやすい算数の授業をしてくれる先生イコール
お子さまを中学受験合格に導いてくれる先生
ではありません。
むしろ家庭教師が一つの専門教科を持っているがゆえに
お子さまを志望校合格から遠ざけてしまうこともあるんです。
ここからが非常に大事なお話となりますが
ある特定の教科を専門とする家庭教師は
- お子さまが学習している他の教科とのバランスを考えてくれない
- 4教科指導にとっさに対応できない
- 4科目の成績を踏まえたうえでの、受験アドバイスができない
- ティーチングは上手くてもコーチングに不安が残る
という点において、大きなデメリットを有する傾向にあります。
これは算数に限らず「国語専門のプロ家庭教師」「社会専門のプロ家庭教師」「理科専門のプロ家庭教師」など、特定の教科を専門とするすべての家庭教師に言える話です(全員が全員そうであるというわけではありません)。以下にそれぞれ、専門科目のみを教える家庭教師のデメリットを一つずつ解説していきます。
算数に限らず、専門科目のみ教えるプロ家庭教師にはデメリットが!?
①ほかの教科とのバランスを考えてくれない
当たり前ですが
算数専門のプロ家庭教師は
あなたのお子さまの算数の勉強しか見てくれません。
したがって
「算数よりも、成績が伸び悩む国語の勉強時間を増やしてあげよう」
「塾での社会の宿題が多いから、算数の比重を減らそう」
などという考えは持たないまま、算数のみの指導を行います。
他の教科とのバランスを考えないまま
1科目だけを指導する家庭教師は
お子さまに負担をかけたり
効率の悪い学習を行わせる可能性があります。
「他科目の宿題が塾でたくさん出ているのに、算数の宿題を膨大に出してくる」
「国語や社会の勉強がしたいのに、家庭教師せいで算数ばかりの学習になる」
家庭教師の先生が他科目とのバランスを考慮しないで
自分の専門科目のみでお子さまへの指導にあたると
このような問題がしばしば発生します。
家庭教師目線で考えると
算数の家庭教師としてお子さまの指導に当たるのであれば
どうしても算数の成績向上に力を入れてしまうもの。
しかしそれが逆効果となり
4科目バランスの取れた学習が
お子さまにとって出来なくなることもあります。
算数に限らず、専門科目のみ教えるプロ家庭教師にはデメリットが!?
②4科目指導にとっさに対応できない
算数専門のプロ家庭教師は
とうぜん算数の専門家ですので
国語や理科や社会の指導に
とっさに対応できないことが多いです。
とはいえ、あなたのお子さまは
中学受験のために毎日4科目頑張って勉強しているはず。
ときには、家庭教師の先生が家に来る前に
「理科のこの箇所がわからない」
「国語のこの問題が解けない」
などの疑問を抱えていることもあるでしょう。
そんな時、国語・算数・理科・社会全て教えられる家庭教師なら
お子さまの抱える疑問をさっと解決してから授業に移ることができますが
専門科目のみを教える家庭教師には、それができません。
学習において、お子さまがつまづいている単元や
先生に質問したいと感じている箇所は
日によって、教科をまたいで変化していきます。
そんな時、お子さまのつまづきを即座に解決できるのは
専門科目のみを教えるプロ家庭教師ではなく
オールラウンドに全教科対応な家庭教師の方でしょう。
算数に限らず、専門科目のみ教えるプロ家庭教師にはデメリットが!?
③4科目の成績を踏まえたうえでの受験アドバイスができない
算数専門のプロ家庭教師は
中学受験算数については豊富な知識を持ち合わせていますが
他の教科の知識や、4教科全体を横断した知識に乏しい傾向があります。
言いかえると、算数専門の家庭教師は
算数のアドバイスは十分に行えても
受験全体のアドバイスができないことがあります。
特にあなたのお子さまが6年生の後半にさしかかったとき
重要になるのは、教科単体のアドバイスではなく
得意科目や苦手科目をふまえたうえでの
受験戦略の構築となってくるでしょう。
この時、あなたのお子さまやあなたに
受験のアドバイスを的確に行うことができるのは
1科目専門のプロ家庭教師ではなく
4科目のフォローを全体的に行っている家庭教師になります。
算数に限らず、専門科目のみ教えるプロ家庭教師にはデメリットが!?
④ティーチングはうまくてもコーチングに不安が残る
これは先生による問題ではありますが
たとえばSAPIXで長年算数講師を行っている先生が
必ずしも家庭教師として算数を上手に教られるとは限りません。
なぜなら
集団指導のスキルと個別指導のスキルは
大きく異なるものだからです。
一般的に、集団指導においては「ティーチング」のスキルが
個別指導においては「コーチング」のスキルが
受験講師の能力の高さを決定づけています。
「ティーチング」と「コーチング」の違いについては、下記にご説明を載せておきます
教育における
ティーチングとコーチングの違い
ティーチング | コーチング |
---|---|
教師が自分の知識やスキルを教えることで、生徒が知識をつけられるようにする教育方法。教師から生徒への一方的なコミュニケーションであり、受験においては集団指導で主に用いられる。 | 生徒の到達レベルや学習レベルに応じて、生徒の話を聞いたり問いかけをしたりしながら、教師が生徒に気づきを与える教育方法。教師と生徒の双方向的なコミュニケーションであり、受験においては個別指導塾や家庭教師で主に用いられる。 |
SAPIXや四谷大塚などの集団塾で
長年算数を教えていた先生は
確かに算数のティーチングのプロです。
しかし集団塾でのプロ技術を持っているからといって
必ずしもコーチングのプロであるとは限りません。
コーチングのスキルが高い家庭教師ほど
あなたのお子さまの成績を伸ばす能力もありますので
「SAPIXで算数の先生をやっていた人だから安心!」
「SAPIXや早稲アカで講師をしていた人を家庭教師にしたい!」
と安易に考えるのは適切ではありません。
ここまで1教科を専門とする家庭教師のデメリットを4つ解説しましたが、総じて言えるのは、「1科目の専門家はあなたのお子さまの受験をトータルコーディネートしてくれない」ということです。あなたのお子さまは中学受験のために、4教科を総合的に学習しているはず。だからこそ、家庭教師も4教科オールマイティに指導できる先生をつけるべきです。
算数専門のプロ家庭教師をおススメしない理由その③:科目の専門家を4人つけるより、受験の専門家を1人つけた方がいい【中学受験】
受験のためにお子さまに家庭教師をつけているご家庭のなかで
しばしば目にするのが
「国語は国語専門のプロ家庭教師にお願いする」
「算数は算数専門のプロ家庭教師にお願いする」
「理科は理科専門のプロ家庭教師にお願いする」
「社会は社会専門のプロ家庭教師にお願いする」
といったように
科目ごとにそれぞれ違う家庭教師をつけている例です。
ここまで極端ではなくても
理系の家庭教師・文系の家庭教師の2人体制で
中学受験に臨もうとされるご家庭は少なくありません。
しかし私は、このやり方をおススメはしません。
家庭教師を分業させてしまうと
受験をトータルコーディネートしてくれる人がいなくなる
というのも一つの理由ではありますが
何よりも複数の単科専門家庭教師をつけてしまうと
「あなたのお子さまが目指すべき姿」を
家庭教師に示してもらうことが難しくなります。
わかりやすくお話しするために、一つたとえ話をします。もしあなたが剣も槍も魔法も扱える勇者になりたいと思った時、【①剣も槍も魔法も扱える勇者1人】【②剣の達人の侍、槍での狩り経験豊富な凄腕ハンター、難解呪文も扱える魔法使いの3人】どちらから教えを乞いたいと思いますか?
勇者になりたいなら、侍やハンターや魔法使いからそれぞれ技術を教えてもらうより、凄腕の勇者に技術を教えてもらいたいですよね。中学受験の家庭教師でも同じことが言えます。複数の単科専門プロ家庭教師をつけるより、一人のオールラウンダーなプロ家庭教師をつけた方が、あなたのお子さまも混乱することなく、中学受験合格のためにやらなければならないことを明確にしやすくなります。
確かにプロフェッショナルの技術をティーチングしてもらうことも
中学受験を突破するためには必要なことです。
しかし、それは集団塾等がやってくれること。
せっかく家庭教師をお子さまにつけるのであれば
あなたのお子さまが4教科においていかにバランスよく勉強するか
その点を熟知してコーチングしてくれる家庭教師を選びましょう。
算数専門のプロ家庭教師を探すのではなく、あなたのお子さまの中学受験を成功させてくれる家庭教師を探しましょう
算数専門のプロ家庭教師ではなく、中学受験専門のプロ家庭教師をおススメします
いかがでしたでしょうか。
今回は中学受験において
「算数専門のプロ家庭教師」をおススメしない理由についてお話ししました。
一つの例として算数を挙げましたが
特定の教科専門のプロ家庭教師から得ることができるものは、実は多くありません。
もしあなたが
お子さまにとって最も優れたプロ家庭教師をつけたいのであれば
4科目すべてに対応できて、中学受験そのものを熟知した
中学受験を専門とする家庭教師を探すべきです。
特定の教科以外も対応できて
かつ4教科のバランスを見ながら
一つ一つの教科の力を上げることができる家庭教師は
お子さまの受験総合力をUPさせる
最も力強い味方です。
なおかつ中学受験校やお子さまの志望校について
4教科それぞれの観点からアドバイスをすることもできるので
全教科対応可能な家庭教師は
お子さまにとってだけでなく
あなたにとっても頼れる相談相手となってくれるでしょう。
あなたのお子さまは
得意科目・不得意科目それぞれ合わせて
4教科の勉強を頑張って、中学受験合格を目指しています。
それならば、お子さまにつける家庭教師も
一つの教科しか見れないプロ家庭教師ではなく
お子さまの勉強すべてをサポートできる
全科目対応可能なプロ家庭教師をつけて
本当の意味で、二人三脚で志望校合格を目指していきましょう。
私、佐藤も中学受験専門の家庭教師として多くのお子さまをご指導していますが、「算数」「国語」「理科」「社会」すべての教科を教えています。私立中学校や中学受験の情報も熟知していますので、あなたやお子さまが抱いているご不安・相談したいことなどがあれば、ぜひお気軽にお声がけください。ご相談等はこちらのリンクから無料登録できる公式LINEから行うことができます。
それでは今回の記事
『「算数専門のプロ家庭教師」をおススメしない理由を、プロ家庭教師が教えます』は
以上とさせていただきます。
本ブログでは
中学受験を目指すご家庭にとって役に立つ情報や
実際に中学受験を目指しているご家庭からいただいた疑問への回答など
プロ家庭教師の目線から
中学受験に関する様々なアドバイスを発信しています。
「この記事の内容が役に立った!」と思っていただけましたら
ぜひ他の記事にも目を通していただければと思います。
過去の人気ブログ記事はこちらからもお読みいただけます
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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この記事を書いた人