「共働き家庭は中学受験に不利じゃない!」有利に中学受験準備を進める方法をプロ家庭教師が解説
こんなお悩みありませんか?
- 「共働き家庭は中学受験で不利になるって本当?」
- 「うちは共働きだから、子どもを志望校に合格させられるか不安」
- 「共働きでも中学受験が成功する方法ってあるのかな」
こんな不安をお持ちの方、大丈夫です。
中学受験において、共働き家庭が不利という考え方は大間違い!
むしろ共働きのご家庭ほど、私は中学受験は成功させやすいと考えています。
「えー! 共働きだと親が子どもをサポートできる時間が少ないから、中学受験には不利ってよく聞くけど……適当なこと言ってるんじゃないの?」と思われるあなた、ちょっとお待ちください! 共働きのご家庭が中学受験に有利だとここで言うのには、ちゃんとした理由があります
たしかに
一般的には「共働き家庭は中学受験において不利」というのは
よく耳にする言葉です。
専業主婦のご家庭では、お母さま(あるいはお父さま)が
お子さまのサポートにたくさんの時間を費やすことができますが
共働きのご家庭では、残念ながらその余裕はあまりありません。
お父さまもお母さまも、お仕事で忙しく
なかなかお子さまの学習に目を向ける時間を取りづらいという実情はあります。
しかし
だからといって共働きのご家庭が中学受験で不利というのは大間違い。
中学受験に関する正しい知識を持って、戦略を立てていけば
共働きのご家庭でも中学受験を成功させることができるどころか
むしろ専業主婦のご家庭よりも有利に中学受験対策がすることが可能です!
とはいえ、それはあくまで
「中学受験に関する正しい知識を持っている場合」
に限ります。
何も知らない状態では、やはり共働き家庭は中学受験で不利に傾くことも…。
でも、この記事を読んでくれているあなたには
やはり、お子さまとともに満足いく中学受験を迎えてほしいと考えています。
今回のブログ記事では
- 共働き家庭が中学受験で不利どころか有利になる理由
- 共働き家庭が中学受験を有利に進めるための、正しい知識
について
中学受験を最前線で見てきた指導歴10年のプロ家庭教師が
自身の経験と専門知識を交えながら、徹底的に解説していきます。
このブログ記事を最後まで読んでいただければ
あなたのご家庭が共働きだったとしても大丈夫!
ぜひ中学受験に対する正しい知識を身に着けていただき
あなたやあなたのお子さまにとって、中学受験が素晴らしい経験となることを願っております。
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共働き家庭は中学受験に不利じゃない!
理由① 中学受験を目指しているご家庭の半数以上がそもそも共働きです
ラーニングマネジメントが独自に実施した調査によると
中学受験を目指すご家庭の61%が共働きであることがわかりました。
意外かもしれませんが、中学受験を目指すご家庭の半数以上は共働き家庭なのです。
また、総務省統計局が発表した国勢調査によると
夫婦共働きの世帯は1980年から年々増加の一途を辿っており、
1999年以降は、共働き世帯が専業主婦世帯を上回っています。
日本全国での共働き世帯の割合が増加傾向にあるならば
中学受験を目指すご家庭が共働きである割合も、連動して上がっていきます。
実際、私がこれまで家庭教師としてご指導に携わったご家庭も、体感7割くらいは共働き世帯です
そもそも、中学受験をするご家庭の半数以上が共働きなのですから
「共働き=中学受験に不利」という図式は成立しません。
でも、61%の家庭が共働きで中学受験を目指しているっていっても、39%の専業主婦世帯が有利なのは事実なんじゃないの?
と、もしかしたらあなたは思われるかもしれませんが
「専業主婦世帯が中学受験に有利」だなんていうことも、けっして事実ではありません。
その理由について、ここからお話ししていきます。
共働き家庭は中学受験に不利じゃない!
理由② 親が子どもにできる学習サポートは、それほど多くない
専業主婦(主夫)家庭では
親が子どもの学習サポートに充てられる時間が多いぶん
中学受験に有利だと思われがちですが
専業主婦世帯・共働き世帯に関わらず
親が子どもにできる学習サポートの種類は、実はそれほど多くないんです。
たとえば親が子どもに勉強を教えるといっても
中学受験問題の研究を日ごろから行っていないと
大人でさえ対応が難しい問題というのが、中学受験では数多く出題されます。
では、勉強を教える以外に、親が子どもの中学受験にできるサポートは何があるか。
- 塾への送迎
- 宿題プリントの管理
- 学習スケジュールを立てる
- 家庭学習をしっかり行えるよう監視する
などが挙げられます。
確かにこれらは、共働き世帯よりも専業主婦世帯の方が
十分に時間を確保できるぶん、サポートも容易となりますが
中学受験を最前線で見続けてきた私が思うのは
「これらは果たして本当に親がやるべきことなのか」
ということです。
すなわち、親がサポートすべきと思われがちなことは
「お子さま自身が身につけなければいけない能力なのではないか」
私はそう考えます。
「塾に一人で行く(難しければ送迎バスを使う)」「宿題を自分で管理する」「学習スケジュールを自分で守りながら勉強する」「誰に強制されずともしっかり自主学習を行う」ような自立したお子さまの方が、中学受験でも圧倒的に成果を出しています
とはいえ、普段から勉強する習慣がなかったり
勉強に対して苦手意識を持っているお子さまが
いきなり自分で宿題を管理したり、しっかり自習をこなしたりすることは
やはりハードルの高い行動です。
しかし、そうしたお子さまにとって難しい
ハードルの高い習慣だからこそ
「そうしたサポートは、中学受験や教育のプロが行うべき」だと
私は考えています。
塾や家庭教師は中学受験のプロですので
勉強を教えること以外にも
お子さまの自習学習のサポートや、学習管理に関しても豊富なノウハウを有しています。
だからこそ、保護者さまが手探りの状態で
たいへんな労力をかけて一生懸命サポートするよりも
塾や家庭教師にお子さまの学習サポートを任せてしまう方が
効果があることが往々にしてあります。
共働き家庭は中学受験に不利じゃない!
理由③ 共働きで家庭教師と自習室を用意できる家庭が有利な傾向あり
ここまでの話から
- 志望校の過去問対策や中学受験の勉強を教えられる
- 塾への送り迎えなど、安全に面倒を見てくれる
- 宿題プリントを管理する習慣をつけてくれる
- 学習スケジュールを適切に立て、子どもが自主的に守れるようにしてくれる
- 自習学習の習慣、環境を子どもに用意してくれる
こういったことに対応可能な受験の専門家に、お子さまのサポートをお願いできるご家庭が
中学受験では圧倒的に有利に立ち回ることができます。
具体的には
SAPIXや四谷大塚、早稲田アカデミーといった集団塾のほかに
学習サポート体制として家庭教師や個別指導塾をお子さまに用意できるご家庭が
中学受験での志望校合格率が、より高くなる傾向があります。
「両親が仕事に行っている間は子どもを個別指導塾の自習室に通わせ、土日は家庭教師に学習計画や学習管理をお願いしながら不得意科目のサポートをしてもらう」こういったご家庭は、共働きであっても中学受験で優秀な成果を出していることが多数です
しかし、そうした環境を揃えようとすると
やはりそれなりにお子さまにかかる教育費は大きくなってきます。
正直なことを言ってしまうと
中学受験を有利に戦うことができるご家庭は
「専業主婦(主夫)でお子さまの学習サポートに時間をかけられるご家庭」
ではなく
「お子さまの中学受験により多くの投資ができるご家庭」です。
中学受験における経済格差や、教育とお金の問題は
しばしばマイナスな話題として耳にしますが
こればかりは私の目線からしても、事実であると認めざるを得ません。
もちろん、母子家庭のお子さまや、経済的に苦しいご家庭でも中学受験を乗り切った方だって
数多くいらっしゃいます。
できるだけお金をかけず、お子さまにぴったりの私立中学を目指す方法は確かに存在します。
しかし、中学受験にてより満足した結果を得ようとするなら
お子さまの学習環境に対する投資は、できる限り行えた方が有利です。
だからこそ、むしろ、「共働き家庭」は中学受験で有利なのです。
共働きのご家庭は、そうでないご家庭に比べて
世帯収入が高くなるぶん、お子さまの学習環境を十分に整えてあげることができます。
これは必ずしも
「高額な授業料の家庭教師を雇えるから共働きのご家庭が有利」
「最高の自習室を子供に用意できるから共働きのご家庭が有利」
と言っているわけではありません。
学習サポートを行ってくれる講師や
お子さまが一人で学習できる自習スペースも
賢く探していけば
比較的費用を押さえつつ用意することが可能です。
ただし、それだけの金銭的余裕・心理的余裕を持つことができるのは
専業主婦世帯より、共働きの世帯のご家庭の方が圧倒的に多いと言えます。
したがって
「共働きだから中学受験で不利になるかも」
と心配する必要は、まったくありません。
むしろ
「共働きの分、子どもの学習環境に投資できるから、中学受験では有利!」と
前向きに捉えていただいてまったく大丈夫だと
私は考えています。
「共働き家庭は中学受験に不利じゃない」…が注意が必要!
塾や家庭教師の「かしこい使い方」と、親だからこそ子どもにできること
以上のことから
私は中学受験を10年以上見守ってきたプロ家庭教師の立場から
「共働き家庭は中学受験で不利」などではなく
むしろ
「お子さまの学習環境への投資余力があるため、むしろ共働き家庭は有利」
だと言い切ることができます。
ただし、注意しなければならないことが2点だけあります!
共働きのご家庭が中学受験において
間違えてはいけないことが2点だけあります。
それは
- 「塾や家庭教師、学習環境にとりあえずお金をかければいい」わけではない
- 「親にしかできないこと」まで、外注で解決しようとしない
ということです。
それぞれ、少しずつ説明すると…
共働き家庭が中学受験で「間違えてはいけないこと」
①「塾や家庭教師、学習環境にとりあえずお金をかければいい」わけではない
今回のブログ記事では
中学受験を成功させるために
「自習室や家庭教師などの学習環境に投資をすることも大事」
というお話もしましたが
「たくさんの塾や家庭教師に、とにかくお金をつぎ込めばいい」
ということでは決してありません。
よくある失敗例としては
- 普段通っているSAPIXのほかに、苦手科目を克服するため2つの個別指導塾に通わせる
- 家庭教師を複数人つけ、塾のない日は毎日それぞれ別の家庭教師に勉強を教えてもらう
などが挙げられます。
こうした学習へのお金のかけ方は
あまり大きな成果を生まないことが多いです。
お子さまの成績は
「お金をかければかけるほど上がる」というような
単純なものではありません。
塾や家庭教師といった学習環境への投資は
「かしこく」「合理的に」行う必要があります。
お子さまの中学受験学習への「かしこい」投資のコツは
塾や家庭教師に求める役割を明確にし
それぞれ別の役割を持つものにだけ、お金をかける
ということです。
具体的には、下の表を参考にしていただければと思います。
お金をかける学習環境 | 学習環境の役割 |
---|---|
集団塾 | 新しい学習単元を学ぶ |
個別指導塾 | 苦手単元の克服をする |
家庭教師A | 苦手単元の克服をする |
家庭教師B | 苦手単元の克服をする |
お金をかける学習環境 | 学習環境の役割 |
---|---|
集団塾 | 新しい学習単元を学ぶ |
個別指導塾 | 自習室利用のため一コマだけ契約する |
家庭教師 | 苦手単元の克服・受験相談をする |
学習環境に多額のお金をかけているにも関わらず
お子さまの学力向上になかなか結び付かないご家庭の共通点として
複数の塾や家庭教師に対して
まったく同じ役割を求めていることが多いです。
これでは費用対効果が薄いどころか
お子さま自身、それぞれの塾や家庭教師から別々の学習法を教えられた場合
「どれを守ればいいかわからない」と
混乱状態に陥ってしまうことも少なくありません。
対して「かしこく」学習環境に投資しているご家庭は
「個別指導塾にはこれを頼もう」
「家庭教師には、個別指導塾には頼んでいない別のことを頼もう」
と、役割ごとに塾や家庭教師を使い分けています。
塾や家庭教師に求める役割を明確にし
それぞれの長所を生かしながら
お子さまの学習環境を整えると
無駄にお金がかかることもありませんし
お子さまやご家庭を混乱させることもありません。
中学受験に向けて、お子さまの学習環境に投資するといっても
ただやみくもにお金をかけるのではなく
「お子さまに必要なものは何か」
「そのために塾・家庭教師に求める役割は何か」
をはっきりさせたうえで
戦略的に個別指導塾や家庭教師を利用していきましょう。
共働き家庭が中学受験で「間違えてはいけないこと」
②「親にしかできないこと」まで、外注で解決しようとしない
共働きのご家庭が中学受験において
間違えてはいけないことの2つ目として
「親にしかできないこと」まで、お金や外注で解決しようとしてはいけない
ということがあります。
これは非常に大事なお話しです。
というのも
これは過去のブログ記事(中学受験を見守る親がやってはいけないNG行動~親ができることとは~)でも
強調したことなのですが
中学受験を見守るお母さま・お父さまが
お子さまにしてあげられる一番大事なことは
- 学習のモチベーションを上げられるよう、前向きな声かけをすること
- 親として、お子さまに愛情をもって接してあげること
だと、私は考えております。
特に、親から子どもへの愛情というものは
決してお金で買うことはできませんし
第三者に代行をお願いすることもできません。
たとえば夜遅く、塾から帰ってきたお子さまに
「毎日頑張ってえらいね」
と優しく声をかけてあげることや
テストの成績が悪く落ち込んでいるお子さまに対して
好物の夕食を作って元気づけてあげる、といったことは
親であるあなたや、あなたのご家庭でしかできないことです。
親と子どもの関係、そして愛情というのは、特別なもの。
だからこそ
あなたがお子さまに注いであげられる愛情まで
お金で買おうとしたり
家庭教師などに外注しようとしてはいけません。
私も家庭教師として、様々なお子さまと接してきて
落ち込んでいる時は元気になれるように
あるいは緊張している時はリラックスできるように
励ましたり、声掛けをしてきたりしました。
しかしそれはあくまで、他人として精一杯できること。
お母さまやお父さまが
ご自慢のお子さまに向ける愛情には
決して敵うものではありません。
だからこそ、「親にしかできないこと」
すなわち、お子さまに愛情をもって接してあげる行為は
決してお金で外注しようとせず
あなたや、あなたのご家庭自身で
毎日ちょっとしたことでも構いませんので取り組んでみてください。
共働き家庭は中学受験に不利じゃない!
あなたのご家庭の「かしこい」やり方で、あなたのお子さまに合格を
いかがでしたでしょうか。
今回は「共働き家庭は中学受験で不利なのか」というトピックについて解説しました。
ブログ内でも繰り返しましたが
共働きだからといって
決して中学受験で不利になることはありません。
むしろ、学習環境への「かしこい」投資を行うことで
親が子どもにつきっきりになりがちな専業主婦(夫)家庭より
有利に中学受験対策を進めることだってできます。
ただし、ただやみくもにお金をかけるのではなく
学習環境への投資は【目的別】に
【役割をはっきり】させながら行うと同時に
「親にしかできないこと」はお金で解決しないよう
その点だけ注意して
ぜひあなたのご家庭の中学受験を有利に進めてください。
このブログでは、引き続き中学受験指導歴10年のプロ家庭教師が
中学受験を目指すご家庭のお悩みや疑問を解決していきながら
中学受験合格に向けての実践的戦略について
ていねいに解説していきます。
もしあなたのご家庭でも
疑問やお悩み事が発生しましたら
ぜひコメント欄に書き残していただければと思います。
一つ一つじっくりと拝見し
あなたのお力になれるよう、誠心誠意回答させていただきます。
過去の人気ブログ記事はこちらからもお読みいただけます
それでは今回の記事『「共働き家庭は中学受験に不利じゃない!」有利に中学受験準備を進める方法をプロ家庭教師が解説』は
以上とさせていただきます。
また次回の記事でお会いしましょう!
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